忍者ブログ
神楽月のまったり日記。 取扱いジャンルやその他もろもろを萌えの赴くままにつらつらと。 ネタバレ考慮なし注意。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[07/26 いちご]
[02/15 竹虎みすと]
[04/28 佐伯あみ]
[05/16 ゆき]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
白峰奈実
HP:
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
[49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

やっぱりまだまだしらみねさんちはネットが繋がらないので!またも携帯からですよ!
クッションなくIAですよ!注意ですよ!IAですよ!!
ちなみにネットはいつ回復するか、まったく未定です。あは。







 薄闇のなか、外にある喫煙スペース備え付けのベンチに座り、三田は紫煙を吐き出した。
 夜になり、気温も昼間とは比べものにならないくらい、ぐっと落ちている。もちろん寒さは身に染みるのだが、喫煙への欲の方が勝るわけで。三田もダウンジャケットを着て、万全の体勢で煙草を吸いに出てきていた。
 他人の車両基地になどいないで、宿舎の自室へ帰れば、暖かい室内で吸うことが出来る。そうわかっていても、三田はまだこの場を離れるつもりはなかった。
 何故、という問いすら自らのなかには浮かばず、三田は僅かに空を見上げて紫煙を吐き出す。
 都会の切り取られた薄闇の空へ煙が漂っては消えていく。
「なんだ、みーたん。こんなところにいたんだ?」
 夜の静寂には似つかわしくない明るい声が響いた。
「寒くないの? 外なんかにいて」
 三田が眉間に皺を寄せて視線を空から地上へ戻すと、浅草が笑顔で三田を見下ろしていた。
「好きで寒ぃってのに外にいるわけじゃねぇ! お前んとこの喫煙スペースがここだからだろうが!」
 舌打ちをしつつ浅草を睨むが、彼はまったく気にした風もなく、あっけらかんと笑う。
「そっか、そーだよねぇ~」
 言いながら浅草は自然な動作で三田の横に座った。浅草が笑うと、白い息が空へと昇っていく。
 三田は小さく舌打ちをすると、短くなった煙草を灰皿へと押しつけた。そうして、すぐに新しい煙草へ火を点ける。
「で、お前、仕事はいいのかよ」
 明日の点検の打ち合せがあるとかで車両基地にいるはずの浅草である。同じ敷地内とはいえ、何をふらふらしているのか、と三田は浅草を睨んだ。
「ああ、今終わったのよ。で、外来たってわけ」
 さらりと。何でもないことのように言う浅草。
「そうかよ」
 三田もそっけなく頷き、また紫煙を吐き出した。
「でね、今日、京急がさ、珍しく差し入れくれるって言うから、お菓子かと思ったらさ、カレーなんだぜ! もうお茶の時間だってのに! あいつが好きなのはわかるけど、お茶の時間にカレーはないよなぁ」
 浅草が聞いてもいないのに、今日あった出来事を喋り出す。三田は煙草を吸いながら、適当に聞いていた。
 ふとした瞬間に、ベンチについていた手が触れた。
 小指同士が僅かに絡み合う。
 だが、どちらも何も言わず、それ以上何もせず、浅草は喋り続け、三田は適当に聞いていた。
 唯一繋がっている小指から、ぬくもりと呼ぶには熱すぎる熱が伝わってくる。
 どちらのものか。白い息が闇に溶けていく。
 寒いなか、どちらもその場を動こうとはしなかった。

拍手[2回]

PR
拍手やコメントありがとうございます…!いつもそうだけど、いつも以上に励まされてます!ありがとうございます…!!ブログに上げているSSも読んでいてもらえてとても嬉しいです!少しでも気持ちを緩める手助けになっているなら、こんなに嬉しいことはありません。


しらみね宅はネットだけがどうしても繋がらない状態が続いてます。あの、家の前の電線から、なんかのケーブルがぷらぷらしてるから、おそらくはそのせいだと思われます。すでに電力会社さんにはお知らせしてあるんですが、ほら、うち東だから。それどころじゃないから。きっとかなり後回しになるだろうな、と思ってます。
なので、当分はパソコンからネット上がれません。サイト更新も出来ないし、他にもいろいろ滞ると思います。すみません。


戻ってら絶対!絶対にいただいたコメントの返事はしますので!どうぞ見捨てずお待ちください!絶対にする!!
ちゃんと読んでますから!届いてます!携帯偉大!本当に、泣くほどうれしくて、頑張ろうって気持ちになります!ありがとうございます!
これからもコメントいただけると嬉しいなぁ…なんて図々しいことつぶやいてみる。


西武プチ参加も西武アンソロも、友人たちのおかげでちゃんと参加出来そうです。本当に友人らには感謝です…!ありがたい…!!今度ちゃんとお礼しよう!
もしかしたら、心配してくださっている方、いるかもしれないと思いましたので、念のためお知らせでした!

拍手[1回]

やっぱりしらみねさんちはいまだにネットが繋がらないため、またも携帯からですよ!クッションなくNTですよ!注意ですよ!NTですよ!!









「南北! 南北! ちょっと来いよ!」
 暖かい休憩室で昼寝と決め込んでいた南北は、いつになく弾んだ東西の声にしぶしぶアイマスクをずらした。
 目を開けると、開けた視界には満面の笑みを浮かべた東西がいる。
 そんな顔反則だ、と思いつつも南北は眉を顰めた。
 照れ隠しというのもある。けれど、東西がこんなにも笑顔全開でいる理由がわからなかったのだ。もし、自分以外の誰かが東西にこんな表情をさせているのなら、それは腹立たしいことだし。
「何?」
 短く用件だけを聞く。
「いいから、来いって!」
 南北の問いの答えとはとうてい思えないことを言って、東西がぐいっと南北の腕を引いた。
「ちょっと! 東西!! どこに行くのさっ!?」
 引っ張られ、立ち上がりながら南北は叫ぶように、ドアへと向かっている東西へと問う。
 すると、東西は振り返ってとびきりの笑顔を浮かべた。
 どきっと。
 大きく南北の胸が鳴る。
「外!」
 とても楽しげに東西が告げた。
「……し、しょうがないなぁ」
 さもしぶしぶだという様子を装って南北が承諾すると、東西がさらに嬉しそうな笑顔を浮かべる。
 本当なら昼間とはいえ、こんなに寒いなかわざわざ休憩時間に外になんて出たくなどない。断固として拒否をしていただろう……東西以外の相手なら。
 南北はコートにマフラーに帽子としっかり着込んで、東西に連れられるまま外へと出た。
 東西が南北を連れていったのは、彼の沿線だった。駅を出てからしばらく歩き、南北にはどこかわからない場所へ出る。
 無意識に繋いだままの手が、南北になんの不満も起こさせなかった。
 小さな、散歩などをするための公園のような広場の一画で東西は足を止める。
「ほら」
 嬉しそうな声につられ、南北は東西の示した先を見た。
 少し見上げる程度の、低い大きくはない木。
 そこには白い小さな花が幾重にも咲いていた。近くにいるせいか、仄かに香る甘い香りがこの花のものだと南北にもわかった。
「これ……」
「梅だ。今年、初めて咲いてるの見つけてさ。お前にも見せてやりたかったんだ」
 はっと、南北は東西を見る。
 嬉しそうな顔で彼は南北を見て笑った。
「……何それ」
 そんな言葉しか出てこない。
 それでも。彼が自分のことを思い出してくれたこと、考えてくれたこと、一緒に見たいと思ってくれたこと。すべてがとても嬉しくて。
「寒くても、外もいいだろう?」
「まぁね」
 東西の言葉に珍しく素直に頷くと、東西がとても嬉しそうに笑った。
 花はどうでもいいけど、こんな東西の笑顔を独り占め出来るなら、寒い外でもたまにはいいかもしれない。
「でな! あっちには木蓮もあるんだぜ!」
 東西が言いながら南北の腕を引く。
 彼の導く先には、幾本かの大きな花弁の紫の花をつけた木が見えた。
「へぇ、もくれん?」
 南北には馴染みのない名前に疑問の色を混ぜると、東西が何やら説明をしてくれる。
 南北のためだけに話してくれる東西の声を楽しみながら、南北は繋いだ手をぎゅっと握った。
 まだ冷たい真冬の外気のなか、南北は暖かな春の日差しを感じていた。

拍手[3回]

ネット繋がらず、携帯からですよ!クッションなく池Yですよ!注意ですよ!



恐怖と不安と孤独で眠れなかったとき、物語が私を安らがせてくれたから。
おこがましいけど、僅かでも。私のサイトをブログを見られる余裕が出来たときに、僅かでもほんの少しでも、恐怖や不安以外の何かを感じてもらえればなと。おこがましいのも批判あるのも、百も承知で。









 無言で池袋から差し出されたものに、有楽町は目を瞬かせた。
「ほら」
 ずいっと。再度差し出されたのは、小さくとも色鮮やかな花束。
 有楽町は相手の意図もわからず、ただきょとんと花束と池袋の顔を見比べた。
「えっと……?」
「やると言っている。わからんのか!」
「え……あ、うん。ありがとう」
 有楽町は池袋の勢いに押され、ついつい花束を受け取った。
 一言も「くれる」など言ってなかったけどなぁ、と言う言葉を呑み込んで、池袋の顔を見る。
 相変わらず彼の顔はそっぽを向き、金の瞳は有楽町を見てはいなかった。
 それでも、色とりどりの花束は可愛いし、理由はわからないけど池袋がくれたということも嬉しい。
「ありがとう、池袋」
 素直に有楽町が礼を言うと、池袋がふんっと鼻を鳴らした。その瞳は有楽町を見ることはなかったけれど、僅かに彼の表情が緩んだのに有楽町は気づいた。
 ふわりと。有楽町の心に灯りが燈る。
「……今年最初の花の贈り物だ。嬉しいや。ありがとう」
 池袋からもらった花束を見つめ、有楽町は呟いた。だから、有楽町は気づかなかった。池袋が大きく目を見開いて自分を見たことに。
「……貴様がよければ、毎月、花をやろう」
 思いかけない池袋の言葉に、有楽町は勢いよく顔を上げる。
 池袋は真っすぐに有楽町を見ていた。表情は変わらなく思える。
 ただ、その真っすぐな視線に、有楽町は自然と微笑んでいた。
「うーん……花束はいらない、かな」
 池袋の眉が寄せられる。彼の不機嫌そうな表情を見つつ、有楽町は言葉を続けた。
「その代わり、毎月、花を見に連れてってほしいな。お前の沿線ならいろいろあるだろ?」
「当然だ!」
 スイッチが入ったかのように唐突に池袋が胸を張る。有楽町は小首を傾げて彼を見た。
「なら、いいの? 連れてってくれる?」
「まかせておけ!」
 きっぱりと言い切る池袋に、有楽町は心から笑みを浮かべる。
「ありがとう、池袋。楽しみにしてる」
 嬉しいのも楽しみなのも、本当に有楽町の本心だ。けれど、本当は花を見にいかなくてもよいのだ。もちろん花は好きだ。地下では感じることの出来ない四季を感じられる自然。それを感じられる花々や植物を見るのは好きなのは事実だ。
けれども、それよりも彼と確実に一緒に過ごせる時間が出来ることが、有楽町には何よりも嬉しかった。
「ホント、ありがとう」
 有楽町は、楽しみだな、と小さく呟くと、手にした花束より華やかな笑顔を池袋へと向けた。

拍手[5回]

私は無事です!無傷です!
歩いてなんとか帰宅もしました!
取り急ぎ、そんなお知らせでした。

拍手[2回]

Copyright (C) 2009 空色の茶会, All right Resieved.
*Powered by ニンジャブログ *Designed by 小雷飛
忍者ブログ / [PR]