神楽月のまったり日記。
取扱いジャンルやその他もろもろを萌えの赴くままにつらつらと。
ネタバレ考慮なし注意。
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思わずかっとなってやっちゃった……!!
後悔って後から悔やむから後悔っていうんだぜ☆だから、まだ後悔はしていない…!(…)
最近、ブーム中です。性別逆の411(……)
続きに性別逆転の411SSです…。
苦手な方はご注意下さいっ!
その前に!
拍手ぱちぱちありがとうございます!!とても嬉しいですっ!!
……それなのに、性逆411とか申し訳なさ過ぎる…;;;;
後悔って後から悔やむから後悔っていうんだぜ☆だから、まだ後悔はしていない…!(…)
最近、ブーム中です。性別逆の411(……)
続きに性別逆転の411SSです…。
苦手な方はご注意下さいっ!
その前に!
拍手ぱちぱちありがとうございます!!とても嬉しいですっ!!
……それなのに、性逆411とか申し訳なさ過ぎる…;;;;
【特別な金の光】(性別逆転411)
遅い。
表情には出さず、エイプリルは内心で舌打ちをした。
広く豪華なホテルのロビーにはエイプリルのほかに人影はない。昼間には落ち着いた雰囲気を醸し出していた間接照明も、深夜を回った今となっては薄気味悪いと思うだけだ。
いつもなら、仕事も終わり、飲みに行くなり、それなりに居心地のよいホテルの部屋でくつろいでいる時間に、なんでこんなところにいなければいけないのかと思う。
とはいえ、誰に強制されたわけではなかった。エイプリル自身の意志で、このそら淋しい場所にいるのだ。
原因を自分でよくわかっているだけに、さらに腹が立つ。
チームを組んでるうちのひとりが帰ってこないのだ。
行き先はわかっている。誰といるかもわかっている。加えていえば、彼女は自分よりも少し年上でれっきとした大人だ。本来なら心配するに値しない。
黙っていても帰ってくるとわかっていても、エイプリルはロビーを離れられなかった。
彼女――チームのリーダーでもあるノーベンバー11自身が言い置いた戻りの時間から一時間が過ぎたくらいから、こうしてロビーに陣取り、目立たずに出入口を確認出来る位置に座っている。もうひとりのメンバーのジュライはすでにノーベンバーの部屋で寝かしつけてきた。
直属の上司と、どこかの国の偉い地位の人間との懇談会。どこで聞きつけたのか、MI6最高のエージェントと会いたい、という先方の希望という名の強制を受け、ノーベンバーひとりで出向いていくことになったのだ。
どうせ、上司が無意識に自慢したせいに決まってると、エイプリルは苛立ちを隠さずに舌打ちをした。
荒々しく足を組み替える。
と、エイプリルは顔を出入口のドアへと向けた。
ほどなくして、正面に一台の、明らかに高級車とわかる車が止まる。後部座席のドアが開き、夜目にも鮮やかな金の光が漏れた。
白いパンツスーツに身を包んだ女性は、しなやかな身体を屈め、車内の人間と何やら話していた。彼女が身体を起こしてドアを閉めると、すぐに車は走り去る。彼女は車が見えなくなるまで見送ると、ゆっくりとホテルに入ってきた。
その足取りに怪しいところはない。
座ったまま見つめていると、ロビーを横切ろうとしていた彼女の足が驚いたように止まった。
その様子に、エイプリルは目を細める。
「エイプリル、こんなところでどうしたの?」
「散歩だ」
足早にエイプリルに近づき、目を丸くして聞いてくる待ち人に、短く言葉を返した。
「散歩? 歩いてはいないようだけど?」
「休憩。アンタこそ、時計でも壊れていたか?」
エイプリルの言葉の意味がわかったのだろう。ノーベンバーの表情が歪む。その表情が悲しげに見えて、エイプリルは自分の言葉を後悔した。
「食事だけの予定だったのだけど……もう少し飲みたいからバーに付き合ってほしいって言われてしまって……仕事だし……断れないから……あ、でも、長官も一緒だったよ」
仕事中の彼女とは違い、たどたどしく弁解するノーベンバーを見上げる。
言われなくてもわかっていた。仕事だろうがプライベートだろうが、ノーベンバーの立場的に、誘いを断れるわけはないのだ。そして、過保護な上司が、彼女をひとりにすることも、危険が及ぶようなところへ置いてくるわけがないこともわかっていた。
それでいてなお、きつい言葉を言ってしまったのは、単なる八つ当たりだ。
きっと……いや、絶対にノーベンバーはバーに誘われた意味をわかっていない。
「あの……その……ごめん……」
すっかりうなだれたノーベンバーの肩を、立ち上がりながらぽんっと叩く。
びくっとノーベンバーがエイプリルを見上げた。
「謝ることじゃない。仕事だからな。…………お疲れ、ノーベンバー」
ノーベンバーの顔を見ずに言う。それでも、彼女がきょとんとしているのが手に取るようにわかった。しばらくして、ふっと空気が和む。
「ありがとう、エイプリル。お疲れ様」
涼やかな声が、柔らかくなった。ほとんど聞くことのない、けれどエイプリルの好ましいと思う声色に、苛立ちが静まる。
「ほら、疲れているんだからさ。早く部屋に戻って…………」
言いながらノーベンバーに視線を移したエイプリルは、慌てて手を差し出した。
間一髪で、崩れ落ちたノーベンバーの身体を受け止める。
「ノーベンバーっ!?」
すっかり力の抜けたノーベンバーの顔を、焦って覗き込んだ。無事だと思ったのは早合点で、もしかしたら怪我でもしているのかと、彼女の身体をざっと見る。
「えっ!? なんだって!?」
ぼそぼそと何かを言っているノーベンバーの言葉が聞き取れずに、彼女の唇に耳を寄せて聞き返した。
「……くらくらする…………眠い……」
「は?」
一瞬、頭が真っ白になる。
それから、すぐに思い当たった。
「ノーベンバーっ! アンタ、酒飲んだだろう!!」
「だって……断れない、し……」
ぼそぼそと言われた言葉に、エイプリルは盛大に溜め息を吐いた。
「アンタは酒弱いんだから、あれほど飲むなって……!! 誤魔化すとか、飲んだふりするとかしろと言っておいただろう……!!」
「ごめん…………」
小さく謝るノーベンバーに、エイプリルはふうっともう一度溜め息を吐いた。
仕事にはあんなにも優秀で機転が利いて判断力も実力もあるというのに、どうしてこんなに抜けているんだろう。
同時に、急速にノーベンバーに酔いが回った原因に思い至り、エイプリルは顔を顰めた。
お疲れ様、という仕事の終わりを告げる言葉が、キーだったのだ。仕事中という頭があったからこそ、今まで普通に立ち振る舞っていられたのだろう。それが、仕事が終わりだと認識した途端に、一気に酔いが回ったのだ。
本当に、困った奴だと思う。
小さく苦笑し、エイプリルはノーベンバーを横抱きに抱き上げた。
「えっ!? ちょ……っ、エイプリル……っ!!」
思うように動かせない身体で暴れるノーベンバーを軽く睨む。
「どうせ歩けないだろうが。部屋まで連れてってやるから大人しくしてろ。これ以上迷惑かけるな」
「う……」
多少きつく言うと、しゅんっとノーベンバーが暴れるのを止めた。
正直を言うと、迷惑とは思っていないし、心配なだけなのだが、それは言わないでおく。
「寝ていいから」
「うん……」
ノーベンバーが素直に頷いたのを確認すると、エイプリルはしっかりした足取りでエレベーターへと向かった。
ボタンを押すとすぐに来たエレベーターに乗り、目的の階のボタンを押す。
さすがに深夜に出歩いている人間はいないのか、一度も止まることなく自分らの部屋のある階へと着いた。
ノーベンバーの部屋の前まで来て、ちらっと顔を覗き込むと、ノーベンバーはすでに寝息を立てていた。
やれやれと苦笑し、もともと渡されていた彼女の部屋のカードーキーをなんとかポケットから取り出すと、鍵を開けて部屋に入る。
ぼんやりと明るい室内を歩き、中央の部屋の続きにある寝室へと向かった。
セミダブルのベッドに、そっとノーベンバーを横たえる。
少し悩んでから、ジャケットだけを脱がせた。
本当なら、スーツを全部脱がせてしまったほうが、寝やすさからも、スーツ的にも良いのだが、さすがに躊躇われた。他の女ならば、脱がせてしまっていただろう。
「喜んでいいのか、悪いのか……」
苦笑しながら、せめてもとシャツのボタン上を外してやり、ちゃんと布団の中に身体を入れてやる。
「無防備すぎるんだよ……ノーベンバー……」
眠るノーベンバーに顔を近づけた。
あと少しで触れるというところで、近づくのを止める。
「…………襲われても、文句は言えないんだぜ?」
小さく囁き、顔を近づけた。
美しい金の髪にそっと口づけ、顔を離す。
ジャケットをハンガーにかけると、振り向かずにドアへと向かった。
寝室を出る直前で、立ち止まる。
「……おやすみ、ノーベンバー」
振り向かずに囁くと、エイプリルは静かにドアを閉めた。
=====================================================
無駄に長い…;
性格は変えていないつもりですが、口調は確信犯で変えました;
あれです。口調変えないと、いつもと変わんなくなっちゃう…小説の限界です。もともとこれは絵でやるからおもしろいんですよね。うんわかってる。
調子に乗りました。すみませんでしたっっ!!!!(土下座)
遅い。
表情には出さず、エイプリルは内心で舌打ちをした。
広く豪華なホテルのロビーにはエイプリルのほかに人影はない。昼間には落ち着いた雰囲気を醸し出していた間接照明も、深夜を回った今となっては薄気味悪いと思うだけだ。
いつもなら、仕事も終わり、飲みに行くなり、それなりに居心地のよいホテルの部屋でくつろいでいる時間に、なんでこんなところにいなければいけないのかと思う。
とはいえ、誰に強制されたわけではなかった。エイプリル自身の意志で、このそら淋しい場所にいるのだ。
原因を自分でよくわかっているだけに、さらに腹が立つ。
チームを組んでるうちのひとりが帰ってこないのだ。
行き先はわかっている。誰といるかもわかっている。加えていえば、彼女は自分よりも少し年上でれっきとした大人だ。本来なら心配するに値しない。
黙っていても帰ってくるとわかっていても、エイプリルはロビーを離れられなかった。
彼女――チームのリーダーでもあるノーベンバー11自身が言い置いた戻りの時間から一時間が過ぎたくらいから、こうしてロビーに陣取り、目立たずに出入口を確認出来る位置に座っている。もうひとりのメンバーのジュライはすでにノーベンバーの部屋で寝かしつけてきた。
直属の上司と、どこかの国の偉い地位の人間との懇談会。どこで聞きつけたのか、MI6最高のエージェントと会いたい、という先方の希望という名の強制を受け、ノーベンバーひとりで出向いていくことになったのだ。
どうせ、上司が無意識に自慢したせいに決まってると、エイプリルは苛立ちを隠さずに舌打ちをした。
荒々しく足を組み替える。
と、エイプリルは顔を出入口のドアへと向けた。
ほどなくして、正面に一台の、明らかに高級車とわかる車が止まる。後部座席のドアが開き、夜目にも鮮やかな金の光が漏れた。
白いパンツスーツに身を包んだ女性は、しなやかな身体を屈め、車内の人間と何やら話していた。彼女が身体を起こしてドアを閉めると、すぐに車は走り去る。彼女は車が見えなくなるまで見送ると、ゆっくりとホテルに入ってきた。
その足取りに怪しいところはない。
座ったまま見つめていると、ロビーを横切ろうとしていた彼女の足が驚いたように止まった。
その様子に、エイプリルは目を細める。
「エイプリル、こんなところでどうしたの?」
「散歩だ」
足早にエイプリルに近づき、目を丸くして聞いてくる待ち人に、短く言葉を返した。
「散歩? 歩いてはいないようだけど?」
「休憩。アンタこそ、時計でも壊れていたか?」
エイプリルの言葉の意味がわかったのだろう。ノーベンバーの表情が歪む。その表情が悲しげに見えて、エイプリルは自分の言葉を後悔した。
「食事だけの予定だったのだけど……もう少し飲みたいからバーに付き合ってほしいって言われてしまって……仕事だし……断れないから……あ、でも、長官も一緒だったよ」
仕事中の彼女とは違い、たどたどしく弁解するノーベンバーを見上げる。
言われなくてもわかっていた。仕事だろうがプライベートだろうが、ノーベンバーの立場的に、誘いを断れるわけはないのだ。そして、過保護な上司が、彼女をひとりにすることも、危険が及ぶようなところへ置いてくるわけがないこともわかっていた。
それでいてなお、きつい言葉を言ってしまったのは、単なる八つ当たりだ。
きっと……いや、絶対にノーベンバーはバーに誘われた意味をわかっていない。
「あの……その……ごめん……」
すっかりうなだれたノーベンバーの肩を、立ち上がりながらぽんっと叩く。
びくっとノーベンバーがエイプリルを見上げた。
「謝ることじゃない。仕事だからな。…………お疲れ、ノーベンバー」
ノーベンバーの顔を見ずに言う。それでも、彼女がきょとんとしているのが手に取るようにわかった。しばらくして、ふっと空気が和む。
「ありがとう、エイプリル。お疲れ様」
涼やかな声が、柔らかくなった。ほとんど聞くことのない、けれどエイプリルの好ましいと思う声色に、苛立ちが静まる。
「ほら、疲れているんだからさ。早く部屋に戻って…………」
言いながらノーベンバーに視線を移したエイプリルは、慌てて手を差し出した。
間一髪で、崩れ落ちたノーベンバーの身体を受け止める。
「ノーベンバーっ!?」
すっかり力の抜けたノーベンバーの顔を、焦って覗き込んだ。無事だと思ったのは早合点で、もしかしたら怪我でもしているのかと、彼女の身体をざっと見る。
「えっ!? なんだって!?」
ぼそぼそと何かを言っているノーベンバーの言葉が聞き取れずに、彼女の唇に耳を寄せて聞き返した。
「……くらくらする…………眠い……」
「は?」
一瞬、頭が真っ白になる。
それから、すぐに思い当たった。
「ノーベンバーっ! アンタ、酒飲んだだろう!!」
「だって……断れない、し……」
ぼそぼそと言われた言葉に、エイプリルは盛大に溜め息を吐いた。
「アンタは酒弱いんだから、あれほど飲むなって……!! 誤魔化すとか、飲んだふりするとかしろと言っておいただろう……!!」
「ごめん…………」
小さく謝るノーベンバーに、エイプリルはふうっともう一度溜め息を吐いた。
仕事にはあんなにも優秀で機転が利いて判断力も実力もあるというのに、どうしてこんなに抜けているんだろう。
同時に、急速にノーベンバーに酔いが回った原因に思い至り、エイプリルは顔を顰めた。
お疲れ様、という仕事の終わりを告げる言葉が、キーだったのだ。仕事中という頭があったからこそ、今まで普通に立ち振る舞っていられたのだろう。それが、仕事が終わりだと認識した途端に、一気に酔いが回ったのだ。
本当に、困った奴だと思う。
小さく苦笑し、エイプリルはノーベンバーを横抱きに抱き上げた。
「えっ!? ちょ……っ、エイプリル……っ!!」
思うように動かせない身体で暴れるノーベンバーを軽く睨む。
「どうせ歩けないだろうが。部屋まで連れてってやるから大人しくしてろ。これ以上迷惑かけるな」
「う……」
多少きつく言うと、しゅんっとノーベンバーが暴れるのを止めた。
正直を言うと、迷惑とは思っていないし、心配なだけなのだが、それは言わないでおく。
「寝ていいから」
「うん……」
ノーベンバーが素直に頷いたのを確認すると、エイプリルはしっかりした足取りでエレベーターへと向かった。
ボタンを押すとすぐに来たエレベーターに乗り、目的の階のボタンを押す。
さすがに深夜に出歩いている人間はいないのか、一度も止まることなく自分らの部屋のある階へと着いた。
ノーベンバーの部屋の前まで来て、ちらっと顔を覗き込むと、ノーベンバーはすでに寝息を立てていた。
やれやれと苦笑し、もともと渡されていた彼女の部屋のカードーキーをなんとかポケットから取り出すと、鍵を開けて部屋に入る。
ぼんやりと明るい室内を歩き、中央の部屋の続きにある寝室へと向かった。
セミダブルのベッドに、そっとノーベンバーを横たえる。
少し悩んでから、ジャケットだけを脱がせた。
本当なら、スーツを全部脱がせてしまったほうが、寝やすさからも、スーツ的にも良いのだが、さすがに躊躇われた。他の女ならば、脱がせてしまっていただろう。
「喜んでいいのか、悪いのか……」
苦笑しながら、せめてもとシャツのボタン上を外してやり、ちゃんと布団の中に身体を入れてやる。
「無防備すぎるんだよ……ノーベンバー……」
眠るノーベンバーに顔を近づけた。
あと少しで触れるというところで、近づくのを止める。
「…………襲われても、文句は言えないんだぜ?」
小さく囁き、顔を近づけた。
美しい金の髪にそっと口づけ、顔を離す。
ジャケットをハンガーにかけると、振り向かずにドアへと向かった。
寝室を出る直前で、立ち止まる。
「……おやすみ、ノーベンバー」
振り向かずに囁くと、エイプリルは静かにドアを閉めた。
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無駄に長い…;
性格は変えていないつもりですが、口調は確信犯で変えました;
あれです。口調変えないと、いつもと変わんなくなっちゃう…小説の限界です。もともとこれは絵でやるからおもしろいんですよね。うんわかってる。
調子に乗りました。すみませんでしたっっ!!!!(土下座)
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