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神楽月のまったり日記。 取扱いジャンルやその他もろもろを萌えの赴くままにつらつらと。 ネタバレ考慮なし注意。
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朝にすっごい素敵なものを発見して一気にテンションMAXになりました!
すごいすごい嬉しすぎる!
絶対無理無理!って思っていたものなので、ほんと嬉しい!すっごいと思う!
詳しいことを書いていいのかわからないので、嬉しいって気持ちだけ!
すごいぜ!最高だぜ!



そんなわけで嬉しすぎたので、続きに突発でNTですぜ!
真面目に30分くらいで書いた。突発すぎるんだぜ!嬉しかったんだもん!

【炎天下とアイスと青空と君】


 東西は階段を上りきってほっと息を吐いた。
 今日が土曜日でよかった、と心から思う。
 珍しいことではないとはいえ、連日の遅延に運転変更はやはり疲れる。
 直通先のトラブルに巻き込まれるのもいつものことだ。そこはお互い様だから、どうも思わない。
 けれど、やはり朝のラッシュの時間帯や夜の帰宅ラッシュから終電までの時間帯は地味にきつかった。
 体力的なものもある。だが、精神的な疲れが、じわりと少しずつ確実に心を重くしていくのがわかった。
 まだ幸いだったのは、今日が土曜日で平日ほどの混雑が起こらないことだ。
 普段より余裕があるのは、疲れて身体の重いと感じている東西にとっては助かる。
 多少ゆっくりなのは大目に見てもらおう、といつも通りに仕事をしていた東西だが、先ほど乗り合わせた車掌に問答無用で「休憩取ってきてください!」と、今まさに駅に放り出されたところだ。
 ホームに置いてけぼりを食い、呆けていたのだが、その現場を見ていた駅員からも「ほら、東西さん! 上にでも行って休んできてください!」と言われ、完全に仕事スペースから追い出された。事務室に立ち入ることも許されずに、仕方なしに地上へと出る。
 ここでちゃんと休憩を取ってこないと、どこの駅へ行っても自路線の職員一同に追い出される気がしたのだ。
 苦笑しつつ外へと出る。
 眩しい日差しが目を射って、東西は手をかざして自身を庇った。
 目を眇め、何気なく空を見上げる。
 はっと息を呑んだ。
 都会特有の切り取られた空。
 しかし、澄んだ青空が天高く上に広がっていた。
 毎日、空の下を走っている。けれど、最近は空を見上げることなどなくなっていたと気づいた。
 いつだって、青い空は東西の傍に広がっていたのに。
 自分の色。晴れた空の色。
 初めて地上を走ったときから、大好きだった空。
 青い空の下を走れることを、あんなにも好きだったのに。
 いつしか忙しさや天候の変化に振り回されて、気づく余裕もなくなっていた。
「馬鹿東西!」
 やはりいつからかずっと傍にある声が聞こえ、東西は空から視線を移す。
 怒った顔でテラスから階段を降りてくる姿が見えた。
 青い空の下で、黒い髪が艶やかに煌いている。
「南北。お前も休憩か?」
 嬉しい気持ちの残ったまま、近づいてくる南北を見ると、彼は恐ろしく複雑な顔をした。
 東西が、なんだろう? と思っていると、南北の表情は怒りに落ち着く。
「休憩かじゃないよ! なに炎天下のなかでぼけっとしてんのさ! 馬鹿でしょ!? 倒れたいの!? 死にたいの!?」
「あ、うん。悪い」
 勢いよく捲くし立てられ、東西はぼけっと頷いた。ふわふわした気分は、よくわからないけどなんだか気持ちよい。
「ちょっと! 東西っ!!」
 ぐいっと腕をつかまれ、間近に南北の顔が迫る。
 怒気を含んだ目は綺麗だな、と思った。普段見る、冷めた目よりもずっといい。
 青い空の下で、南北がいる。
「……いいな。好きだな……」
 無意識に思っていたことが口に出ていた。東西本人は、自分が何を言ったのかまったく気づいてはいない。
 南北の目が大きく見開かれ、すぐに細められる。
「ば、馬っっっ鹿じゃないの!? 何言ってのさ! いいから、事務室行くよ!」
「あー…………でも、事務室行くなって怒られた」
 車掌や駅員に言われたことを思い出し、東西は南北の腕を引く。
 眉を顰めた南北だが、すぐに東西の腕を引っ張った。
「南北?」
「事務室じゃなければいいんだろ!? テラスの日陰でアイス食べよ!」
 それならいいだろ!? と怒鳴る南北に、東西は一瞬、きょとんとする。
 けれど、次の瞬間、ふわりと笑みを浮かべた。
 自分たちの上に広がる青空も、繋がれた手の暖かさも、南北の気持ちも。
 すべてが嬉しいと思った。

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本当は飯田橋のテラスんとこでふたりでアイス食べる……はずだったんですが。あと夏限定であるビールとか……あれ?どうしてこうなった。
南北が出てこないで、東西の自己完結で終わりそうになったとか。なんてこと。東西線の職員たちは東西に対して過保護だといいと思います。愛されてる東西。風とか雨とか混雑とか大変なほど、絆は深そう。
ちなみに、わざと飯田橋で東西を放り出したのですよ。で、南北に拾ってくれと連絡したとですよ(正確には南北線の職員に連絡して、そこから南北へ連絡行ったんだろうけど)公認すぎる(笑)
南北にとって東西はすべてで一番大切だけど、東西にとっても南北は大切で、安心できる場所だといいな、と。そして、疲れた東西を癒してくれるのが南北だとわかっているから、職員はほいほい頑張りすぎる東西を南北へ託すとか(笑)なんだそれ楽しすぎる。
飯田橋のテラスで出会い頭に南北が東西へ水をぶっかけて「暑いからね!」と胸を張る南北とかなネタもあったのですが、それはあんまりにもあんまりだろ、と自重。その場合すけとうざいだから、そのまま連れ込まれておいしく頂かれてしまいそうとかホント自重して(お前がな)
 

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