神楽月のまったり日記。
取扱いジャンルやその他もろもろを萌えの赴くままにつらつらと。
ネタバレ考慮なし注意。
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突発で短いですけどSSなんぞ。続きから。
ATですよって!ATですよ!甘いですよ!要注意!
ATですよって!ATですよ!甘いですよ!要注意!
【腕の中にある空の色】
「なぁ……」
「ん~?」
ぎゅう~っと東西を抱き締めてうとうとしていた浅草は、その腕の中にいる本人に訪れかけていた心地よい眠りから引き戻された。
呼び掛けたのが東西のため、まったく怒りなど覚えずに浅草は返事を返す。
東西の声は明らかに訝しげな声色だったが、浅草にしてみれば可愛くてしょうがない。
「何?」
浅草は言い淀む東西の額に軽く口づけながら、言葉の続きを促した。
ちょっと前までもっとすごいことをしていたというのに、東西の顔がわかりやすく赤くなる。
いつまで経っても初々しいところも可愛いなぁ、と表情を緩めて浅草は東西を見た。
「ホント、可愛いなぁ」
思うだけに留まらず口に出すと、東西が真っ赤になって顔を顰める。
「どした?」
同じ意味合いの言葉を浅草が口にするたびに東西は同じような表情をするので、大して気にもせずに軽く聞き返した。
「……それがわかんねぇ」
「へ?」
じっと上目遣いで見てくる東西の言葉に、浅草はきょとんと首を傾げる。
「何が?」
今までの会話で何かわからないようなことがあっただろうか、と浅草は本気で脳内をフル回転させたがまったく思い浮かばない。
「だ、だからっ!」
「うん。何?」
東西が真っ赤になって怒鳴った。なんとなく不満げな東西に、浅草は心の底から首を傾げる。
「その……っ! お、お前が、オレのこと、か、可愛いとか言うのが、わかんねぇ……っ!」
「だって可愛いもの」
叫ぶように言われた言葉に間髪入れずに返すと、結構いい勢いで腕を叩かれた。
「痛いって」
「オレは真面目に聞いてんだ!」
「だから真面目に答えてるよ~? 可愛いものを可愛いって思うのに理由はないっしょ?」
浅草はにっこり笑って東西を見る。
けれど、東西はじとっと浅草を睨みつけたまま、表情を変えることはなかった。
「……納得いかねぇ」
ぶすっとする東西に、浅草は軽く苦笑して彼の髪を撫でる。
むくれている東西も可愛いと思うが、やはり笑顔のほうが好きだと思った。
「納得しなくていいから、笑ってよ」
「はぁ?」
東西が思い切り訝しげに顔を顰める。
突然すぎたかな、とも思ったがそれよりも彼の笑顔が見たいと思った。
「東西の笑った顔、見たい」
にこりと浅草自身が笑うと、ぽかんとした東西の顔が見る間に赤くなっていく。
「なななにふざけたこと、言って……っ!」
次の瞬間、真っ赤になって東西が叫んだ。
可愛すぎる反応に堪らなくなって浅草は彼を抱き締める。
「なっ!? あ、浅草っ!」
慌てふためく東西の声に、浅草はなんだか嬉しくなって笑い声をあげた。
「なに笑ってっ!?」
「ん? 可愛いなーって」
ぎゅっと抱き締めて耳元で囁く。
次に来る反論はわかっていたので、すぐに言葉を足した。
「幸せだなーって」
暴れていた東西の動きが、ぴたっと止まった。
東西の一挙一動が可愛くて愛しくて仕方ない。
「浅草?」
心配げに東西が呼ぶのが聞こえる。
「どうかしたのか?」
東西の手がそっと浅草の背中に触れたのがわかった。
浅草の顔に浮かぶ笑みがますます深くなる。
「なんでもない。幸せすぎて怖いくらいだよ」
「浅草……」
ぎゅっと彼を抱く腕に力を籠めると、おずおずと東西も抱き締め返してくれた。
きっと彼にはわかっていないだろう。
今の行為がどれだけ浅草を幸せにしたかなど。
彼と出会えたこと、彼とともに在れること。
そして、想い想われること。
どれだけ幸せか、彼はわかっているだろうか。
「だから」
こつんっと東西と額をくっつける。
きょとんとした顔の東西の瞳を覗き込んだ。
「ずっと、俺と一緒にいてね」
顔を赤くしながらも、こくんと東西が頷く。
嬉しくて、浅草はちゅっと東西の唇に口づけた。
彼といると暖かな日の青い空を思い出す。ラインカラーの、とおりに。
本当に彼のラインカラーは彼そのものだと思った。
晴れた日の澄んだ青い青い空。
地下を走る路線には縁のないもののはずなのに、こんなにも近く感じる。
東西には深い青よりも明るい空の青が似合う。
彼が空の色を表す色でよかったと思った。深い青の色は東西には似合わない。
似ているようで似ていない、青。
「好き、だよ東西。大好き……」
囁くと頷き返してくれる声が、触れた箇所から伝わるぬくもりが嬉しくて、浅草は東西を強く抱き締めた。
==============================================
みーたんのらいんからーが青と決まったとき「Tはもちっと薄い青だからかぶらないからいいよ!」と言われたとか読んだ気がしたので、そこから派生した話。なのに、なんでこんなことになるのかね自分。
本当にTに空色は似合うんだって思うわけです。とっても好きな色だからなんだか嬉しい。A兄さんはTを好きすぎる。
「なぁ……」
「ん~?」
ぎゅう~っと東西を抱き締めてうとうとしていた浅草は、その腕の中にいる本人に訪れかけていた心地よい眠りから引き戻された。
呼び掛けたのが東西のため、まったく怒りなど覚えずに浅草は返事を返す。
東西の声は明らかに訝しげな声色だったが、浅草にしてみれば可愛くてしょうがない。
「何?」
浅草は言い淀む東西の額に軽く口づけながら、言葉の続きを促した。
ちょっと前までもっとすごいことをしていたというのに、東西の顔がわかりやすく赤くなる。
いつまで経っても初々しいところも可愛いなぁ、と表情を緩めて浅草は東西を見た。
「ホント、可愛いなぁ」
思うだけに留まらず口に出すと、東西が真っ赤になって顔を顰める。
「どした?」
同じ意味合いの言葉を浅草が口にするたびに東西は同じような表情をするので、大して気にもせずに軽く聞き返した。
「……それがわかんねぇ」
「へ?」
じっと上目遣いで見てくる東西の言葉に、浅草はきょとんと首を傾げる。
「何が?」
今までの会話で何かわからないようなことがあっただろうか、と浅草は本気で脳内をフル回転させたがまったく思い浮かばない。
「だ、だからっ!」
「うん。何?」
東西が真っ赤になって怒鳴った。なんとなく不満げな東西に、浅草は心の底から首を傾げる。
「その……っ! お、お前が、オレのこと、か、可愛いとか言うのが、わかんねぇ……っ!」
「だって可愛いもの」
叫ぶように言われた言葉に間髪入れずに返すと、結構いい勢いで腕を叩かれた。
「痛いって」
「オレは真面目に聞いてんだ!」
「だから真面目に答えてるよ~? 可愛いものを可愛いって思うのに理由はないっしょ?」
浅草はにっこり笑って東西を見る。
けれど、東西はじとっと浅草を睨みつけたまま、表情を変えることはなかった。
「……納得いかねぇ」
ぶすっとする東西に、浅草は軽く苦笑して彼の髪を撫でる。
むくれている東西も可愛いと思うが、やはり笑顔のほうが好きだと思った。
「納得しなくていいから、笑ってよ」
「はぁ?」
東西が思い切り訝しげに顔を顰める。
突然すぎたかな、とも思ったがそれよりも彼の笑顔が見たいと思った。
「東西の笑った顔、見たい」
にこりと浅草自身が笑うと、ぽかんとした東西の顔が見る間に赤くなっていく。
「なななにふざけたこと、言って……っ!」
次の瞬間、真っ赤になって東西が叫んだ。
可愛すぎる反応に堪らなくなって浅草は彼を抱き締める。
「なっ!? あ、浅草っ!」
慌てふためく東西の声に、浅草はなんだか嬉しくなって笑い声をあげた。
「なに笑ってっ!?」
「ん? 可愛いなーって」
ぎゅっと抱き締めて耳元で囁く。
次に来る反論はわかっていたので、すぐに言葉を足した。
「幸せだなーって」
暴れていた東西の動きが、ぴたっと止まった。
東西の一挙一動が可愛くて愛しくて仕方ない。
「浅草?」
心配げに東西が呼ぶのが聞こえる。
「どうかしたのか?」
東西の手がそっと浅草の背中に触れたのがわかった。
浅草の顔に浮かぶ笑みがますます深くなる。
「なんでもない。幸せすぎて怖いくらいだよ」
「浅草……」
ぎゅっと彼を抱く腕に力を籠めると、おずおずと東西も抱き締め返してくれた。
きっと彼にはわかっていないだろう。
今の行為がどれだけ浅草を幸せにしたかなど。
彼と出会えたこと、彼とともに在れること。
そして、想い想われること。
どれだけ幸せか、彼はわかっているだろうか。
「だから」
こつんっと東西と額をくっつける。
きょとんとした顔の東西の瞳を覗き込んだ。
「ずっと、俺と一緒にいてね」
顔を赤くしながらも、こくんと東西が頷く。
嬉しくて、浅草はちゅっと東西の唇に口づけた。
彼といると暖かな日の青い空を思い出す。ラインカラーの、とおりに。
本当に彼のラインカラーは彼そのものだと思った。
晴れた日の澄んだ青い青い空。
地下を走る路線には縁のないもののはずなのに、こんなにも近く感じる。
東西には深い青よりも明るい空の青が似合う。
彼が空の色を表す色でよかったと思った。深い青の色は東西には似合わない。
似ているようで似ていない、青。
「好き、だよ東西。大好き……」
囁くと頷き返してくれる声が、触れた箇所から伝わるぬくもりが嬉しくて、浅草は東西を強く抱き締めた。
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みーたんのらいんからーが青と決まったとき「Tはもちっと薄い青だからかぶらないからいいよ!」と言われたとか読んだ気がしたので、そこから派生した話。なのに、なんでこんなことになるのかね自分。
本当にTに空色は似合うんだって思うわけです。とっても好きな色だからなんだか嬉しい。A兄さんはTを好きすぎる。
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