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神楽月のまったり日記。 取扱いジャンルやその他もろもろを萌えの赴くままにつらつらと。 ネタバレ考慮なし注意。
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原稿もしないで突発でもそもそSSです!
池Yですよ!突発すぎて支離滅裂です……すみません……。いつもですね。はい。
甘いです。甘い。注意。



続きにおいておきますので、よろしければ!
私は原稿してきます……奇しくも原稿も雪の話なんだぜ!春に出すのに雪の話って!



【雪よりも儚くけれど確かなぬくもり】


「池袋!」
 ようやく見つけた青い姿に有楽町は急いで駆け寄った。
 吐く息が白く空気に溶けていく。
「なんだ?」
 不機嫌げに眉を顰めながらも、池袋はちゃんと有楽町を待っていてくれた。
 はぁ、と息を吐いてから池袋を見る。彼の背後には息よりも白い雪が空間を埋め尽くすように降ってる。明日の朝まで降り続くのだと天気予報は言っていた。
 だから、探しに来たのだ。
「お前、大丈夫か?」
 まず聞きやすいところから聞く。途端に池袋の眉間の皺が深くなった。
「大丈夫に決まってるわ! 営団になど心配されたくないわ!」
「ああ、そっか。よかった。平気そうだな」
 普段と変わらない池袋の態度に有楽町はほっと胸を撫で下ろす。
 有楽町を見ていた池袋の顔が微妙に歪んだ。
「あ、でも……」
 すっと手を伸ばして彼の頬に触れた。
 僅かに池袋の身体がぴくっと動くが、それだけで避けることもない。
 指先だけで触れ、有楽町は心持ち眉を顰めた。
「やっぱり冷たい……」
 思った通りだ、と小さく息を吐く。
「運行が気になるのもわかるけど、ちゃんと休憩してあったまったりしないと駄目だぞ?」
「貴様に言われたくはない」
 むっとした声で間髪入れずに池袋が言い返してきた。
 それはそうだろうな、と有楽町は思う。
 有楽町よりももっとずっと前から走っているのだ。有楽町などひよっこもいいところだろうし、自分ごときが言うことなどわかりきっているはずだ。
 それでも、彼が心配で言わずにはいられなかった。
「うん、ごめんな……」
 けれど、それは自己満足で池袋にとっては余計なお世話だったろうと思い、有楽町は謝ろうと口を開く。
 と、目の前に鮮やかな青の色が広がった。
 驚く間もなく自分とは違うぬくもりに包まれる。
 外気の寒さがなくなった気がした。
 少し遅れて抱き締められているのだと気づく。
「貴様こそ冷たいではないか」
 ふんっと鼻で笑う声が上から聞こえてきた。
「私が冷たいというのなら、貴様が責任を持って暖めろ。お前が言い出したことなのだからな、有楽町」
 口調だけは普段と変わらない尊大で偉そうで見下したようなもの。けれど、抱き締める腕はとても暖かかった。
「……まったく……しょうがない、な」
 有楽町もいつものように苦笑する。
 そして、自分から彼の背中に腕を回して、力を籠めた。

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