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神楽月のまったり日記。 取扱いジャンルやその他もろもろを萌えの赴くままにつらつらと。 ネタバレ考慮なし注意。
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なんだか一気にテンション上がってしまって、帰りにもそもそ妄想していたものを勢いで書いてしまったので、こそりと。
ええっと、擬.人化、です。戦.闘.機、です。
というか、零と陸.攻で、す。
ちょっと掛け算っぽい。ような。な?

 

いろいろ許せる、心の広い方のみ、続きからどうぞ……!




【君と行く空】


「絶対に俺が守るから」
「うん、頼りにしてるよ、零」
 いつものように陸攻が笑う。その笑顔は、信じて疑っていない、そんな笑顔。
 じっとり、と全身から噴出す汗を笑みで誤魔化した。
 守りたい。絶対に落とさせなどしない。したくない。
 そう強く強く思うことだけが、今の自分の最大にして唯一の武器だ。
 無敵だった自分はもういない。
 自分の身を守るだけが精一杯で、本当は誰よりも――自分よりも――陸攻を守らなければいけないというのに。
 守りたい。守りたい。目の前で落ちていくお前など見たくない。
 『最強の零』
 そんな言葉がまだ欠片でも残っているのなら。
 どうか力を与えて。
 守ってほしい。
 陸攻を。
 どれだけ対空砲を受けても、その中を編隊を崩すことなく突っ込んでいく凛とした姿。
 その姿に見惚れたのは、初めて護衛を任せられたときだったか。
 ああ、そうだ。
 一目惚れだったのだ。
 無事に終わって基地へ戻るとき、横に並んだ俺に、お前は笑顔で手を振ってくれて。
 必ず守ると。そのとき決めたのだ。
 なのに、なのに。
「零」
 優しい声が俺を呼び、暖かな手が肩にかかる。
 いつの間にかうつむいていた顔を上げると、陸攻の優しい笑顔が目の前にあった。
「ありがとう、零」
 ああ、それは。
 陸攻の優しさ。
 そして。
 与えられた、免罪符。
 くっそ。絶対にそんなもの使うわけにはいかない。
「礼は帰ってから言え。行くぞ」
「うん」
 精一杯の強がりだとばれただろうか。
 自分の搭乗員たちの方へと駆けていく背中を見つめる。
 必ず守る。
 強く、手を握り締める。
 それは、ただひとつの祈り。

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