神楽月のまったり日記。
取扱いジャンルやその他もろもろを萌えの赴くままにつらつらと。
ネタバレ考慮なし注意。
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(05/11)
(04/26)
(03/29)
(03/08)
(01/01)
最新トラックバック
プロフィール
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
やっぱりしらみねさんちはいまだにネットが繋がらないため、またも携帯からですよ!クッションなくNTですよ!注意ですよ!NTですよ!!
「南北! 南北! ちょっと来いよ!」
暖かい休憩室で昼寝と決め込んでいた南北は、いつになく弾んだ東西の声にしぶしぶアイマスクをずらした。
目を開けると、開けた視界には満面の笑みを浮かべた東西がいる。
そんな顔反則だ、と思いつつも南北は眉を顰めた。
照れ隠しというのもある。けれど、東西がこんなにも笑顔全開でいる理由がわからなかったのだ。もし、自分以外の誰かが東西にこんな表情をさせているのなら、それは腹立たしいことだし。
「何?」
短く用件だけを聞く。
「いいから、来いって!」
南北の問いの答えとはとうてい思えないことを言って、東西がぐいっと南北の腕を引いた。
「ちょっと! 東西!! どこに行くのさっ!?」
引っ張られ、立ち上がりながら南北は叫ぶように、ドアへと向かっている東西へと問う。
すると、東西は振り返ってとびきりの笑顔を浮かべた。
どきっと。
大きく南北の胸が鳴る。
「外!」
とても楽しげに東西が告げた。
「……し、しょうがないなぁ」
さもしぶしぶだという様子を装って南北が承諾すると、東西がさらに嬉しそうな笑顔を浮かべる。
本当なら昼間とはいえ、こんなに寒いなかわざわざ休憩時間に外になんて出たくなどない。断固として拒否をしていただろう……東西以外の相手なら。
南北はコートにマフラーに帽子としっかり着込んで、東西に連れられるまま外へと出た。
東西が南北を連れていったのは、彼の沿線だった。駅を出てからしばらく歩き、南北にはどこかわからない場所へ出る。
無意識に繋いだままの手が、南北になんの不満も起こさせなかった。
小さな、散歩などをするための公園のような広場の一画で東西は足を止める。
「ほら」
嬉しそうな声につられ、南北は東西の示した先を見た。
少し見上げる程度の、低い大きくはない木。
そこには白い小さな花が幾重にも咲いていた。近くにいるせいか、仄かに香る甘い香りがこの花のものだと南北にもわかった。
「これ……」
「梅だ。今年、初めて咲いてるの見つけてさ。お前にも見せてやりたかったんだ」
はっと、南北は東西を見る。
嬉しそうな顔で彼は南北を見て笑った。
「……何それ」
そんな言葉しか出てこない。
それでも。彼が自分のことを思い出してくれたこと、考えてくれたこと、一緒に見たいと思ってくれたこと。すべてがとても嬉しくて。
「寒くても、外もいいだろう?」
「まぁね」
東西の言葉に珍しく素直に頷くと、東西がとても嬉しそうに笑った。
花はどうでもいいけど、こんな東西の笑顔を独り占め出来るなら、寒い外でもたまにはいいかもしれない。
「でな! あっちには木蓮もあるんだぜ!」
東西が言いながら南北の腕を引く。
彼の導く先には、幾本かの大きな花弁の紫の花をつけた木が見えた。
「へぇ、もくれん?」
南北には馴染みのない名前に疑問の色を混ぜると、東西が何やら説明をしてくれる。
南北のためだけに話してくれる東西の声を楽しみながら、南北は繋いだ手をぎゅっと握った。
まだ冷たい真冬の外気のなか、南北は暖かな春の日差しを感じていた。
「南北! 南北! ちょっと来いよ!」
暖かい休憩室で昼寝と決め込んでいた南北は、いつになく弾んだ東西の声にしぶしぶアイマスクをずらした。
目を開けると、開けた視界には満面の笑みを浮かべた東西がいる。
そんな顔反則だ、と思いつつも南北は眉を顰めた。
照れ隠しというのもある。けれど、東西がこんなにも笑顔全開でいる理由がわからなかったのだ。もし、自分以外の誰かが東西にこんな表情をさせているのなら、それは腹立たしいことだし。
「何?」
短く用件だけを聞く。
「いいから、来いって!」
南北の問いの答えとはとうてい思えないことを言って、東西がぐいっと南北の腕を引いた。
「ちょっと! 東西!! どこに行くのさっ!?」
引っ張られ、立ち上がりながら南北は叫ぶように、ドアへと向かっている東西へと問う。
すると、東西は振り返ってとびきりの笑顔を浮かべた。
どきっと。
大きく南北の胸が鳴る。
「外!」
とても楽しげに東西が告げた。
「……し、しょうがないなぁ」
さもしぶしぶだという様子を装って南北が承諾すると、東西がさらに嬉しそうな笑顔を浮かべる。
本当なら昼間とはいえ、こんなに寒いなかわざわざ休憩時間に外になんて出たくなどない。断固として拒否をしていただろう……東西以外の相手なら。
南北はコートにマフラーに帽子としっかり着込んで、東西に連れられるまま外へと出た。
東西が南北を連れていったのは、彼の沿線だった。駅を出てからしばらく歩き、南北にはどこかわからない場所へ出る。
無意識に繋いだままの手が、南北になんの不満も起こさせなかった。
小さな、散歩などをするための公園のような広場の一画で東西は足を止める。
「ほら」
嬉しそうな声につられ、南北は東西の示した先を見た。
少し見上げる程度の、低い大きくはない木。
そこには白い小さな花が幾重にも咲いていた。近くにいるせいか、仄かに香る甘い香りがこの花のものだと南北にもわかった。
「これ……」
「梅だ。今年、初めて咲いてるの見つけてさ。お前にも見せてやりたかったんだ」
はっと、南北は東西を見る。
嬉しそうな顔で彼は南北を見て笑った。
「……何それ」
そんな言葉しか出てこない。
それでも。彼が自分のことを思い出してくれたこと、考えてくれたこと、一緒に見たいと思ってくれたこと。すべてがとても嬉しくて。
「寒くても、外もいいだろう?」
「まぁね」
東西の言葉に珍しく素直に頷くと、東西がとても嬉しそうに笑った。
花はどうでもいいけど、こんな東西の笑顔を独り占め出来るなら、寒い外でもたまにはいいかもしれない。
「でな! あっちには木蓮もあるんだぜ!」
東西が言いながら南北の腕を引く。
彼の導く先には、幾本かの大きな花弁の紫の花をつけた木が見えた。
「へぇ、もくれん?」
南北には馴染みのない名前に疑問の色を混ぜると、東西が何やら説明をしてくれる。
南北のためだけに話してくれる東西の声を楽しみながら、南北は繋いだ手をぎゅっと握った。
まだ冷たい真冬の外気のなか、南北は暖かな春の日差しを感じていた。
PR
ネット繋がらず、携帯からですよ!クッションなく池Yですよ!注意ですよ!
恐怖と不安と孤独で眠れなかったとき、物語が私を安らがせてくれたから。
おこがましいけど、僅かでも。私のサイトをブログを見られる余裕が出来たときに、僅かでもほんの少しでも、恐怖や不安以外の何かを感じてもらえればなと。おこがましいのも批判あるのも、百も承知で。
無言で池袋から差し出されたものに、有楽町は目を瞬かせた。
「ほら」
ずいっと。再度差し出されたのは、小さくとも色鮮やかな花束。
有楽町は相手の意図もわからず、ただきょとんと花束と池袋の顔を見比べた。
「えっと……?」
「やると言っている。わからんのか!」
「え……あ、うん。ありがとう」
有楽町は池袋の勢いに押され、ついつい花束を受け取った。
一言も「くれる」など言ってなかったけどなぁ、と言う言葉を呑み込んで、池袋の顔を見る。
相変わらず彼の顔はそっぽを向き、金の瞳は有楽町を見てはいなかった。
それでも、色とりどりの花束は可愛いし、理由はわからないけど池袋がくれたということも嬉しい。
「ありがとう、池袋」
素直に有楽町が礼を言うと、池袋がふんっと鼻を鳴らした。その瞳は有楽町を見ることはなかったけれど、僅かに彼の表情が緩んだのに有楽町は気づいた。
ふわりと。有楽町の心に灯りが燈る。
「……今年最初の花の贈り物だ。嬉しいや。ありがとう」
池袋からもらった花束を見つめ、有楽町は呟いた。だから、有楽町は気づかなかった。池袋が大きく目を見開いて自分を見たことに。
「……貴様がよければ、毎月、花をやろう」
思いかけない池袋の言葉に、有楽町は勢いよく顔を上げる。
池袋は真っすぐに有楽町を見ていた。表情は変わらなく思える。
ただ、その真っすぐな視線に、有楽町は自然と微笑んでいた。
「うーん……花束はいらない、かな」
池袋の眉が寄せられる。彼の不機嫌そうな表情を見つつ、有楽町は言葉を続けた。
「その代わり、毎月、花を見に連れてってほしいな。お前の沿線ならいろいろあるだろ?」
「当然だ!」
スイッチが入ったかのように唐突に池袋が胸を張る。有楽町は小首を傾げて彼を見た。
「なら、いいの? 連れてってくれる?」
「まかせておけ!」
きっぱりと言い切る池袋に、有楽町は心から笑みを浮かべる。
「ありがとう、池袋。楽しみにしてる」
嬉しいのも楽しみなのも、本当に有楽町の本心だ。けれど、本当は花を見にいかなくてもよいのだ。もちろん花は好きだ。地下では感じることの出来ない四季を感じられる自然。それを感じられる花々や植物を見るのは好きなのは事実だ。
けれども、それよりも彼と確実に一緒に過ごせる時間が出来ることが、有楽町には何よりも嬉しかった。
「ホント、ありがとう」
有楽町は、楽しみだな、と小さく呟くと、手にした花束より華やかな笑顔を池袋へと向けた。
恐怖と不安と孤独で眠れなかったとき、物語が私を安らがせてくれたから。
おこがましいけど、僅かでも。私のサイトをブログを見られる余裕が出来たときに、僅かでもほんの少しでも、恐怖や不安以外の何かを感じてもらえればなと。おこがましいのも批判あるのも、百も承知で。
無言で池袋から差し出されたものに、有楽町は目を瞬かせた。
「ほら」
ずいっと。再度差し出されたのは、小さくとも色鮮やかな花束。
有楽町は相手の意図もわからず、ただきょとんと花束と池袋の顔を見比べた。
「えっと……?」
「やると言っている。わからんのか!」
「え……あ、うん。ありがとう」
有楽町は池袋の勢いに押され、ついつい花束を受け取った。
一言も「くれる」など言ってなかったけどなぁ、と言う言葉を呑み込んで、池袋の顔を見る。
相変わらず彼の顔はそっぽを向き、金の瞳は有楽町を見てはいなかった。
それでも、色とりどりの花束は可愛いし、理由はわからないけど池袋がくれたということも嬉しい。
「ありがとう、池袋」
素直に有楽町が礼を言うと、池袋がふんっと鼻を鳴らした。その瞳は有楽町を見ることはなかったけれど、僅かに彼の表情が緩んだのに有楽町は気づいた。
ふわりと。有楽町の心に灯りが燈る。
「……今年最初の花の贈り物だ。嬉しいや。ありがとう」
池袋からもらった花束を見つめ、有楽町は呟いた。だから、有楽町は気づかなかった。池袋が大きく目を見開いて自分を見たことに。
「……貴様がよければ、毎月、花をやろう」
思いかけない池袋の言葉に、有楽町は勢いよく顔を上げる。
池袋は真っすぐに有楽町を見ていた。表情は変わらなく思える。
ただ、その真っすぐな視線に、有楽町は自然と微笑んでいた。
「うーん……花束はいらない、かな」
池袋の眉が寄せられる。彼の不機嫌そうな表情を見つつ、有楽町は言葉を続けた。
「その代わり、毎月、花を見に連れてってほしいな。お前の沿線ならいろいろあるだろ?」
「当然だ!」
スイッチが入ったかのように唐突に池袋が胸を張る。有楽町は小首を傾げて彼を見た。
「なら、いいの? 連れてってくれる?」
「まかせておけ!」
きっぱりと言い切る池袋に、有楽町は心から笑みを浮かべる。
「ありがとう、池袋。楽しみにしてる」
嬉しいのも楽しみなのも、本当に有楽町の本心だ。けれど、本当は花を見にいかなくてもよいのだ。もちろん花は好きだ。地下では感じることの出来ない四季を感じられる自然。それを感じられる花々や植物を見るのは好きなのは事実だ。
けれども、それよりも彼と確実に一緒に過ごせる時間が出来ることが、有楽町には何よりも嬉しかった。
「ホント、ありがとう」
有楽町は、楽しみだな、と小さく呟くと、手にした花束より華やかな笑顔を池袋へと向けた。
の、前に。
銀座様開業日おめでとうございます!!
開業祝いだか何だかわからないものをあげました!
銀座様を書くには私では力不足ですが、祝いたいし書きたいしで、頑張ってみました。……最後ぐだぐだなのはすみません…。
私、今日から10日まで帰省します!
ブログは出来れば書くと思います。前向きに。ついったーも思い立てば出没すると思います。
ただ、返信やレスなどは帰ってくるまで出来なくなりますので、御了承ください。すみません。
携帯知っている方は携帯に連絡いただければ、一番早いと思います。
ついったーは…気づけば……たぶん……です…。問題はいつ気づくか、ですが……。
そんな感じで、実家に帰ってきますー!
いってきます!
銀座様開業日おめでとうございます!!
開業祝いだか何だかわからないものをあげました!
銀座様を書くには私では力不足ですが、祝いたいし書きたいしで、頑張ってみました。……最後ぐだぐだなのはすみません…。
私、今日から10日まで帰省します!
ブログは出来れば書くと思います。前向きに。ついったーも思い立てば出没すると思います。
ただ、返信やレスなどは帰ってくるまで出来なくなりますので、御了承ください。すみません。
携帯知っている方は携帯に連絡いただければ、一番早いと思います。
ついったーは…気づけば……たぶん……です…。問題はいつ気づくか、ですが……。
そんな感じで、実家に帰ってきますー!
いってきます!